2022年6月30日~7月2日に開催されました、第26回日本医療情報学会春季学術大会
(大会テーマ:ビッグデータ再考 -現在・過去・未来-)において、リアルワールドデータ 千年カルテデータベースを活用した研究内容に関するポスター発表をさせていただきました。
■ 演題名
「医療情報利活用に向けたデータ抽出手法の検証」
*串間 宗夫1、大野 朋哉2、長谷川 義行3、松浦 友哉3、中島 ミホ4、小川 泰右1、鈴木 斎王1、荒木 賢二1
(1. 宮崎大学医学部附属病院, 2. ノバルティスファーマ株式会社 オンコロジー事業本部, 3. 株式会社NTTデータ 製造ITイノベーション事業本部, 4. 株式会社NTTデータ 数理システムデータマイニング部)
■ アブストラクト
【目的】
本研究は、電子健康記録 (EHR : Electronic Health Record) データベースにおける構造化・非構造化データを利活用するための方法論的アプローチを検討することが目的である。
【調査方法】
本研究は、医療データベースにおける構造化・非構造化データを利活用するための方法論的アプローチとして、宮崎大学医学部附属病院の匿名化された電子カルテ情報を用いて、医学研究等に必要となる医療情報の所在の特定と、取得方法の検討を実施した。
【成果】
医療情報の所在の特定では、対象項目の所在有無を構造化データから確認し、有りの場合はどのテーブル、カラムに存在するかを特定し、無しの場合は対象項目のキーワードを定義して、非構造化 データにて所在有無を確認した。
有りの場合は同様に存在箇所を特定し、無しの場合はキーワード定義による特定漏れや対象施設・対象疾患での所在無しなどの理由を明確にするために Validity 調査として本附属病院の医師等に確認を実施した。
取得方法の検討としては、所在が特定できた項目を対象に MML(Medical Markup Language) にて状態現状調査を実施し、その結果を基に医療情報の取得方法を検討した。
【考察】
既存の医療情報データベースでは活用できなかった情報を利用可能とすることで、より有益なエビデンスを創出する新たな機会につながっていくものと考えられた。
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